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IT化にまつわる産業の行方

私の仕事はヘルプデスクであることは
以前に書いたが、そのまえは
システムのソフトウェア開発を
10年くらいやっていた

その当時はまだバブルがはじける前で、
どの企業も増収増益
膨れた利益をつかって多角化を進める経営者が殆どだった

その後、それはどうなったのかは
読者のご存知のとおりだ

多角化の追い風にのり、新規に生まれたのが
さまざまなシステムソフトウェア開発事業である

宮沢サンがこれで500マンニンの雇用創出といった
追い風もあり(これについてのオチはアトで)

「これからはハードではなくソフトウェア」
で市場全体いやもしかしたら国策で
本腰をいれて
IT産業を立ち上げ、製造業にかわる産業の柱にしようとしたのである

当時の職場はそんなこともあり、
まず、優秀な方が集まっていた
機械語でコンピュータ(PCではない)と会話できる人がザラであり
そして先輩たちはともかくも自信に漲っていたと記憶している
誰もが明るく、活発だった
そしてなにより、自分が日本の未来を支えていくという
自負を、皆がもっていた。

考えてみるととても恵まれた職場に配属できたものだ
鍛えてくれる頼りがいのある先輩がいて、
好きで意義のある仕事がやり放題だったからである

バブルが弾けたのは、土地と株の暴落といわれているが
なぜ、暴落したかについて覚えているひとは少ない
これは長くなるので別途後述する

ともかく、製造業は、異常なコスト競争にまきこまれることになる
それはまだ、終わってはいない

翻って、一世を風靡した製造業は、好況だったため、当然
組合を中心に賃上げを敢行した。賃上げは市場を刺激し、
さらにモノが売れるといういまの逆のスパイラルが発生する反面
自分たちの生み出す製品のコストまで急激に上がることになった

そもそも、円が世界的に高値になっていた
当時1000万もっていた人は、外国にいくと王様のような暮らし
をすることができた

しかし、対外的な国際競争力とくにプライスについての対策が
遅れてしまった
プライスを管理できない業態から、国内で製造をし続けること
を断念し、土砂崩れ的に海外へ活路を求めた

(実は、この日本の産業界でも、ひとつの業態だけ
プライスを管理していることろがある
これも長くなるので割愛するがいつか書こうと思うので
答えあわせを楽しみにしてほしい)

ジブンたちの成果として従業員はこぞって
給料をもとめ、それを達成した
自分たちが豊かになることと、自分たちが生み出すサービスの価値は
相反関係になることに気がついていなかった

いまだにこの解決策がないことは
以前に書いたとおりだ

製造業におきたことは、ここ10年においてのことであるが

ソフトウェア産業においての変化はもっと急激かつ過酷だ

まず、情報処理技術の高度化により
それを操れる技術者を雇うコストが高騰した
それと相反するように製造業のコストダウンが加速化したことに
よって、システム開発への投資が圧縮し、事業採算をとることが
困難となり、事業そのものを売却したりそこまでやらなくても
大幅なリストラを行うこととなった
あわせて、海外とくに中国・インド・韓国など国策として
ソフトウェア産業復興を目指している国から
安価で優良な労働力が提供されるようになり
さらに開発力とコストのバランスがくずれることとなった

製造業の経営者も熾烈なコスト競争に打ち勝つため
とにかくもユーザとして『ヤスくアゲて』くれるところを望むようになった

このように市場とメーカの関係、メーカとシステム開発ベンダの関係は
サービスの享受側と提供側なので非常に似通った動きをする

人が仕事をする動機はいろいろあるが
その中に大きくしめるものとして
ジブンとその周りを豊かにするため、カネが要る
というのがある。

しかし、カネは企業(経営者)にとってみると
費用対効果でしかない
また、特にIT化の本質に言及しなければならないが
これも別途述べることにする

製造業で起こったことは他の業態でもおこる
その突端がIT産業だったわけだ

500万人…たしかにそれくらい本当に増えたのかも知れない
しかしそれにはその変化によって職場を追われた人の数は
入っていない それをいれると差し引き0か 雇用人口全体でみると

マイナスかもしれない。

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