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ITの正体【ムジン君編】

本節は、ITというものの正体・本質を読書の方に知っていただく
3部作の中篇である。

読者のみなさんは、【無人工場】というのをご存知だろうか?
製品が粛々とロールアウトされているのに、
その中には、人間が人っ子ひとりいない。
中で作業しているのは、
・ロボット
・ベルトコンベア
・コンピュータ
だけ。

材料を飲み込み、電力とメンテナンスさえほどこせば
あとはナニもいらない。
24時間、365日製品が作り出されていく。

昼休みに若者のボールを追う歓声はない。
娘さんたちの談笑の笑い声はない。
朝夕の挨拶もない。
おやっさんやセンパイの怒鳴り声ももちろんなし。

あるのは、「うぃーんうぃーん」という機械音のみ。

…これがITが生み出すもののヒトツの【理想形・完成された姿】なのだ
つまり、『人間は要らないのだ。』

万物の霊長は、いまもおそらく人間だと思う。
しかし、霊長の条件に、無機質をいれるとなると話はかわってくる。

アナタは、PCを「利用している」と思っている。
しかし、たとえばUFOにのる宇宙人が先進国の国民をみる視点では
ちがう捉え方をしてくるだろう。

『なんであいつら機械に「仕えている」んだ?』

あなたを公私ともに拘束しているあなたの目の前にいる機械は
確かに
・アナタより正確に
・アナタより高速に
・アナタのように怠けずに
・アナタのように不満をもらさず
・アナタより清潔に
そしてなにより
・アナタより低コストで
仕事をこなしてしまう。

ワタシもこの機械に出遭ったときは
『高級なゲーム機』か『やたら綺麗に仕上げられるメモ帳』
とばかり思っていた。いまはちがうものとして捉えている。

私たちの職を奪っていく脅威は、
巷では発展途上国出身の安価でマジメな労働力と
思われている方が相当数いるようだ。

…ちがうね。

アナタの愛機のお仲間が、アナタの寝首を狙っているのだ。

ここでいきなりではあるが
アナタの仕事が、『機械にもっていかれる度チェック』を行います。
次の当てはまるものにレを入れてください。
・流れ作業の一部を担っている
・おとといやった仕事と、きのうやった仕事がそんなに変わらない
・1W以内に、仕事のやり方を改善した実績がない
・パソコンといっしょにいる時間が多い
・パソコンがないと仕事にならない
・受ける仕事の量質があまり変化がない
4つ以上レがついたら、アナタの仕事はかなりの確率で、
近いうちにコンピュータに仕事をとられる。

ITに従事していると、このことに加担していることに
人間として良心がいつもうずいている。

その起点となった読み物を紹介しよう。とても有名な小説だ
松本清張作「点と線」だ
(※すみません。読者より、アンタのいっとるのは
西京の『東北新幹線殺』か『あずさ殺』じゃないか
とご指摘がありました。うろ覚えでした。確認チュです。)あらすじは省くが、
この本のいいたいことが現在への警鐘になっていることに気づく。
ある仕事を奪われた男が、自分の【特性】を活かした犯行を思いつく。
この小説が生まれた時代を考えると素晴らしい先見性だと舌を巻く。

仕事の話に戻そう。さて、ITは情報をコントロールすることで付加価値を
作り出し、その価値を評価してもらってメシを食っていくのが『表向き』の
生業ではあるが、もちろん裏の顔もある。

かこうか、かくまいか今も迷っているが…しかし、…いくぞ!
ITがもたらすもうひとつの「価値」…それは、……それは…

『省人化』だ。(←変換もされないのね。)

ぐわー書いちゃった。もう後戻りしないぞ!!

ITは、実は「人間を減らせる」のだ。その代わりに入るのが
PCやサーバなのだ

コンピュータにはできないこと、つまり
『決断』『予見・想像』『能動的な知識習得』以外は

こいつは
人間の仕事として発揮できるものすべてを
代替できる存在までに成長した。

冷静に(いや冷徹か)考えると
人間というものはかなり【非効率な部品】とみることもできる。

私たちも、仕事でITをアピールするとき、
決済をする経営者は、投資という観点でしか発注の可否をしないため
われわれも
『コレをいれることでコレダケ効率化ができます。』と説明する

…そして、効率化のナカミは問われたら、具体的なことを
話さなければならなくなる。

要は
『これだけ少人数で同じ仕事できまっせ。だから入れてくんなまし。』
と説明をするのだ。

われわれITを生業をしているものは、ビジネスとしてコンナコトばっかり
考えている連中なのである。

コンサルタントなんてそんな高尚な商売じゃない
ITの裏の顔をどんどん進める「人間」にとっての陰謀組織以外の
何ものでもないことをこの際『告白』しておく。

ITはアメリカからきた。 「Information technology」として。

しかし、本当は最初っから、
『Inhuman transformation』(産業社会の省人化)
としてやってきたことを痛感する毎日だ。

ーーひとまず区切らせてもらう。
【自宅にて、執筆時の時刻はとても深夜】

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