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有頂天ホテル 【↓:途中退場】

『本稿は、元劇団員いまはトップTV脚本家への苦言に終始しています。
 ⇒要注意』

途中で(冒頭20分くらい)で出てしまった。よって【ブログ初の採点不可。】
いま、私の心にあるのは【怒り】だけだ
これがあの【古畑任三郎】や『新撰組!』を表現した男の作品なのか…
「信じられない。」まるで別人の作品のようだ。
やはり、映像作品というものは、多くのヒトの総合作品であること
を思い知らされる。

そこで、本節では、なぜワタシが途中退席してしまったのか
(最後まで観て面白かったというヒトもいるので)釈明するとともに、
映画に対するワタシの映画の対峙の仕方を述べたい。

…このコメントをブログに載せることもひととき躊躇った。
傷つくヒトもでるだろうし、
期待しているヒト、また、観ておもしろかったと感じたヒト
のココロをそぐ権利など、ワタシには無い。
…しかし、敢えて言わずにはいられなかった。許してほしい。

⇒ゆるせんという方は以下は読まず、他の映画ブログへGo。

実は、ポスターをみたときから「ちょっこっと」心配していた
多くの邦画スターを結集させた、いかにもストーリーもりだくさんですよ
的なあつかい。
それと、今なぜ、【ホテル】なんだ?
扱ったエピソードは『大晦日』だという
今、何月だっけ?

疑心にかられながら、まぁ興行成績はよさそうなので、
おもしろかろうと思ってぶらりと入館ったのが間違いだった。

特記事項として、私は、大きなホテルのフロントをバイトした経験が
あることを申し加えておく。

冒頭から感じたのが、役者の目の輝き。
よどんでいて、演技にひたむきさが感じられないことだ
キャラクターとして『記号化』され、それのみを演技強要された
『しかたがない演技』をこなす役者たち。

かわいそうな役所さん。
かわいそうな四朗さん。
かわいそうな香取くん。
かわいそうな篠原さん。
その他かわいそうな役者さんたち。

観ていて涙がでてきた。

…映画は、ストーリー重視ならば冒頭15分と結末2分がいちばん肝心だ。
この時間は、意味のないカットをいっさい入れてはならない。
そこで、観客は平凡な日常から、幽体離脱し、映画の世界に這入っていく。
それから、亜空間に迷い込んだ観客のココロを、日常につれもどすため、
最後の細工も大切だ。映画が現実とつながっていることを示すために。

ワタシの映画の善し悪しの基準は、まずは観客であるワタシを、15分で
「洗脳」できたかどうかである。
しかし、目の前に供されたのは、
脈絡のない細切れなCMのようなカットの嵐…
目や頭(眉間)が痛くなった。

細切れなエピソードをつなぎ合わせたって『映画』にはならない。
三谷さん。結局ナニがいいたいノ?

スタンダードな映画理論に挑戦しようとおもったのか
いろいろなタブーにも挑戦している
たとえば映画は人間を表現したものとは前節にて述べたとおりだが

人間の『何』を表現しようとおもったとき、
必要不可欠なのは『老人と海』を除き、2人の演技者のみ。

女と男
師と弟子(上司と部下)
ヒールとベビーフェース
大人と子供(小人)
親と子
金持ちと貧乏人
などだ。そのうちのどちらかが『主人公』だ。

この映画には、このような軸がみえない。そのため、この
映画を受け入れようとした人間が、何をベースにこの映画をみていいか
つかめないのである。

わたしは、入場料と少しの自分の人生(映画の行き帰り)をムダにした。
・チープなセットと全てシコミの宿泊客
・細切れな人生をかき集めただけのストーリー
・役者のやる気を削ぐ、まずい配役と起用
・趣旨がよくわからない展開(とたぶん結末)
・リアリティが欠落した演出

たかだが2H程度で 観る人に残るものを伝えられるのは
たった「ひとつ」だ。ワタシが「名作」として記憶しているものは
須くそうだ。

あと、映画の中、スクリーンからずっと臭うのが、
「監督は偉い。それに従い演技するのが役者」という
なんともいえない高圧な空気。
役者の潜在的な才能を開花させ、さらに伸ばすのが監督の役目なのに
出来合いの演技を役者にやらせ、話に組み合わせているに過ぎない。
つまり、冒険し、その結果としての新たなる人間の発見がない。
監督というものの『人間のレベル』としてどうなのか?

厳しいことを言わなければならない。
三谷サン。映画監督をやめなさい。いますぐに。
アナタは『本業の脚本家』に立ち返るべきだ。映画監督としては
【失格】です。これからの映画界のためにもお願いいたします。
おそらく、VIDEO_outしてもレンタルしないと思います。

有頂天ホテルか…、有頂天になっていたのは「誰か」だけはわかった
【観客】として、有頂天になりたかった。

エピソードだけでみたら、
現実のホテルマンの体験のほうが断然おもしろいし、
カネが入るのでおトクだ。

映画をおもしろいと思う要素として、観客の想像力を、
送り手である映り手が凌駕しなければならないというのがある
つまり、劇場とは、観客と監督の「想像力」の果し合いの場なのだ。

三谷(←既に呼び捨て)がよかれと思ってたくさんつぎ込んでいる
サブストーリーは、すべて「んなことしってる」という
「既知の情報」でしかなく、「へー」となることはなかった。
しかも差し入れ方が場当たりで、薄い。

…もしかしたら、ワタシが立ち去ったあとで素晴らしいセカイが
展開されていたかもしれない。それを映たヒトは、
ワタシを頓馬なやつ、堪え性がないやつだと哂ってほしい。
…しかし、残念なコトにこれがワタシの映画のミかたなのだ。

『詰め込みすぎなんだよ。』

「ホテルリアー【第1話】:韓国TVドラマ」の方がダンゼン面白い。
いやな予感はあたるんだな。これからは素直に従おうと思う。

こんなものが動員400万人超だという…『はァ?』(摩邪風)
どう間違ってそうなるのか?
重ねて言う。

「これは【映画】ではない。」

『宣伝にヤられた』と泣き寝入りすることにする。
VIDEOで十分だ。(←ワタシはもう観ないが。)
TVでやるようになって暇ならばもう一度自分の時間を使う。
今は、これが何かの映画の賞をとったら(前節:選者の苦しみを参考)
そのときはせっかく明るい兆しが見えてきた日本映画界の
衰退と【滅亡】を意味することを記してひとまずは筆をおく。

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コメント

こんばんは!
うはは、途中退場されたんですネ。
色んな人の記事を見るとおよそ8割の方が大絶賛されてて、人それぞれ感性が違うから色んな意見があって良いと思うのですが、私も本音を言うと「印象に残らない作品」でした(^^;
しょっぱなの「謹賀信念」で客席からドッと笑い声が起きたのですが、まずそこで全く笑えず。。
たぶん私の場合は「笑いの感性」がこの作品とは違ったんだと思います。
(途中、松たか子のセリフに笑わせられたシーンなどもあったので、全部が全部否定はしませんが・・・)
あと「詰め込みすぎ」だと私も思いました。
その割にどのエピソードも印象に残ってなくて。。

投稿: いも | 2006年3月11日 (土) 03時29分

いもさん。コメントありがとう。

多くの方がおもしろいと絶賛しているものに
自分は感動できなかったということは
映画ファンとしてホントウに寂しいものです。

しかし、やはり自分は他の人とのカンドーのツボが異なるのか
と疎外感をもってしまいましたが、
いもさんも同様な印象をお持ちということなので
少しほっとしました。ありがとう(うるうる)

しかし、あれからしばらくたち
よくかんがえてみると
映画ファンとしてコメントするのならば
途中退場で物申すというのもかなり問題ではないかと
思うようになりました。
これはある人からご指摘を受けました。

料理をたべにいって先付けが気に入らないので
「こんなもの食えるか!」と店を出てしまった
海原雄山のようなものです。はためからみたら大人気ないですよね。
…しかしいわずにはおれなかった。

あと、三谷さんは
映画監督としてはまだ若輩だし、脚本家として
単純にサービス旺盛な方なのでこのような作品になって
しまったのかと思い直してもいます。
セリフの多さではシェースクピア級でしょう。
つまり、観客としてももっと大人にならなければ
と今は思っています。

ホントウは貴方のサイトにいって
コメントを書くべきことですが貴方の映画仲間サンたち
のココロを害したくないので失礼ながらコチラで失礼いたします。

勇気のあるコメントありがとうございました。
本日も、すばらしい映画を探しにふらりと街へいってみます。

何か楽しいモノがみつかりましたらブログにて
ご報告いたします。それではまた。

投稿: 朱色会 | 2006年3月11日 (土) 10時17分

こんばんは。丁寧なご返信有難うございます。

>料理をたべにいって先付けが気に入らないので
>「こんなもの食えるか!」と店を出てしまった
>海原雄山のようなものです。

ははは、確かにもし朱色会さんがこの映画を絶賛している人のところにコメントかTBをしに行ったら、「途中までしか観てないのに何なのよ」と反撃される恐れはあるかも知れませんが(笑)、でも「途中退場した」というのも1つのちゃんとした意見だと思うんですよ。
それはこの作品だからという意味ではなくて、どの作品でも人それぞれ感性が違うものだし、映画に対するこだわりも人それぞれあるから、色んな意見があって当たり前だと思うんです。
読んで気分を害される方もいるかも知れませんが、朱色会さんはきちんとそれをことわった上で書かれていますし。
例えば新しく始まったドラマを「おもしろそうだな」と思って見てみたら15分ぐらいで全然ピンと来なくて、そのままチャンネル変えて次の週からも見ない・・・なんてことが私にもよくあるので(笑)←例えが単純ですが

私は他の三谷作品を観た事がない上に、この作品を試写会で(つまり公開前に)観たので、自分の記事はかなり控えめな書き方になってしまったのですが・・・。
三谷さん自身のキャラは面白くてすごく好きなんですけど(笑)

『クラッシュ』のコメントも有難うございます!
また後日改めて寄らせていただきますね。

投稿: いも | 2006年3月13日 (月) 02時29分

いもさんレスレスどうも。

最初に生じた感情を正直に告白いたしますと…

「この作品を『映画通』として面白くおもってはならない」

…というものでした。だから、楽しんでいる方もいたとき
衝撃を受けたのですよ。私は、このブログの別の節にて
「カンドーの正体」を上梓しているほど感動する能力が
あると自分ではおもっていたのが慢心であることが
わかったのです。映画を面白く見れる能力を
自分が高いと勘違いしていたようです。

三谷氏が関係した映画でわたしがダントツなのは
「12人の優しい日本人」です。大変面白かったと記憶しております。もしまだご覧になっていないのであればお勧めしたいと思います。是非ご覧ください。

それから、いもさんの想像のとおり、メールは
>途中までしか観てないのに何なのよ
でした(笑)、しかし、意見をくれたヒトには感謝しています。
その人はどういうわけか私への意見のため自分の時間を使ってくれたわけですから。

投稿: 朱色会 | 2006年3月13日 (月) 09時27分

この記事へのコメントは終了しました。

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