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ITの本当【技・術編】

本節は【ITとは何か】の、現時点での最終章である。
そして読者は、現在、または将来において
ソフトウェア技術者をやる方に限らせていただきます。

前節までの
『ITの本質【 ショーラーセー編】』と
『ITの正体【ムジン君編】』を読後、
こちらを読んでください。
ーー

ソフトウェア技術者を目指す人
いま研鑽している人に改めてきいてみたいと思います。

「貴方は何者ですか?」

おそらくは貴方は、即答で
「私は、ソフトウェア技術者です。」
と答えるでしょう。

しかし、それは、ほとんどの場合、失礼ながら
『適当ではない答え』です。本節にはその理由が書かれていて
理解してしまうと、その【志】がぼっきりと折れてしまうかも
しれません。

…そこで、そうなりたくない人は、ここを立ち去ってください。
自分に自信がある人が一番危ない。

下手をすると、明日以降の貴方のやる気をすべて
私は奪ってしまうのです。
胆力に相当の自信がある人だけ、
そして疲れが精神的にとれている方だけ読み進めてください…
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…読みますか?それではいきますか…

技術者は職人と比べられますので、まずはそちらから。

優秀な木工職人というものをちょっと考えてみましょう。

まず、木工を遂行するためのいろいろな『手順』が
わかっていないと、木を彫れませんよね?

だから、まず、
丸刀の使い方
角刀の使い方
平刀の使い方
を学ぶわけです

それで、やっと『木の彫り方』がわかるわけです
ここまでは、殆どの方が【到達】します。
見よう見まねでも、それをできればいいのですから。
単純に、「木が彫れること」クリアです。

それから、
何年も何年も自分の『作品』と対峙し、
ああでもない、こうでもないと修行しながら、
【美しさ】となにか、【完璧】とはなにか、
そして自分を含めた【人間】とはなにかを『追求』します。

その追求の結果として、『技』を極めた職人となり、
そのひとならでは、あるいは「そのひとしか彫ることができない」
作品を『創出』していくことになります。

それを【観る】わたしたちは、人間のもつ可能性に感動し、
人間の発揮する力に感動し、
「ああ、やっぱり人間とすごいものなのだ!」
と再確認するというわけです。

ここまできて、やっと…その木彫りは、『職人の領域』に到達します

ーーー
さて、この件を、われわれ『ソフトウェア技術者』に当てはめてみましょう

…とその前に話しを一般化するため、
ソフトウェアということばを取ってしまいます。
さらに、者もとってしまおうかな。なにやら金八先生みたいですが…

【技術】

さらに分割して

【技】と【術】

これを先ほどの木工職人の話に絡めてみましょう。

このことは、実はすべての「仕事人」に相通ずることなのですが、
朱色会はこのように考えています

【術】:手順を覚えたものは誰でも、いつでも行使できるもの
【技】:天才以外は長い修行の上、限られたものだけが発揮できるもの
    殆どの人は望んでも行使できないもの

『金剛力士』を彫ってみろ
『宇多田ヒカル』や『DREAMS COME TRUE』のように歌ってみろ
『荒川静香』のように滑ってみろ

っていわれたってすぐにもまた将来的にも難しいですよね。
天性の才能や、技は、簡単に物まねできないものです
また、前提としては【術】ができてはじめて【技】ができるようです

…こう考えてくると、世界中の殆どのソフトウェア技術者というのは実は

『ソフトウェア術者』

であるといえるでしょう。
「いや、オレはソフトウェア技術者だ!!」と頑な人には、次のQをします。
「そうですか…それでは貴方だけがつくれる作品は何かありますか?」

…これに答えることができる人は
 自分の生業を「曲解」していればできるでしょう。
しかし、殆どのひとは【絶句】するはずです。

このように、実は『ソフトウェア技術者』は、
職人として自分だけの技を行使することが
限りなく0にちかい職業なのです。
=============

こう考えていくと、巷でいう「ソフトウェア技術者」は
キーボードとマウスを自由に扱える人となりかねません。

ではわれわれは『オリジナリティ』を発揮できるのでしょうか?
答えは「否」だと酷なので、
タイヘンキツイという表現にしておきましょう。

なにがタイヘンにとさせているかというと
「ソフトウェア」というものの本質です。

…このことについても異業な方たちについて考えていきます
ソフトウェアの反対語は?ハードウェア…でしょうかね?
それでは、『ハードウェア技術者』ってことばを巷できいたことは
ありますか?回路設計を生業とする集団ですが、一般的には市民権を
得ていない言葉です。
なぜかというと、それだけでは該当する仕事を特定できない
からなんです。

なんとなれば、彼女や妻から

「アンタ、仕事ナニやってんの?」

ときかれたとき、

「おう。コレや!!」といって

指をさしたり、手のひらから開いたり、その【物体】をぽんぽんと
手でたたいたりできる「実体化しているもの」に

「+技術者」を足してようやく

「へぇ。」といってもらえるわけですが
ソフトウェアはとにかくにも生み出しているものが
実在化・顕在化されないために、

おそらく一生【同じ釜飯仲間】以外からは
「すっげー」とはいってもらえないのです。

ーーーーーーーーー
SW技術者は、同種のなかで転職が絶えません。
それは何をイミしているかを考えてみます。

・手順を知ってしまえば即アウトプットを示せる。
・ジブンとタの差別化が難しい。
・電子のセカイという観点では、『なんでも屋』となれる

ナレッジベースがいまひとつ流行らないのは
このあたりに原因がありそうです。
つまり、人間として生まれたきた以上、誰でも
『ジブンだけのオリジナルなもの』をつくりたいという欲望があります

この要求をかなえることが、
SW技術者はかなり、というか0にちかい稼業なのです
優秀か優秀でないかの違いは
「そのこと(手順)」を知っているか、知っていないかだけ

それゆえ、よくよく考えていただきたいのです。
この道を究めるまたは極めるとは自分としてどういうことなのか?
『ジブンは何者なのか』
『何を生み出すモノと成るのか』
…ということをです。

ここまで読み進めてくれた自称『ソフトウェア技術者』諸君に
おそらく最後の質問をして、この節を綴じます

「あなたは【木彫り】ですか?それとも、『木工職人』ですか?」

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