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パンを焼く男

ヘルプデスクの朝は早い。

なにしろサポートしている松戸工場は8:15始業なのだ。
そのため西千葉に住んでいるのに、6:30出発だ。

しかし、健康のため、朝食は欠かさない。
朝飯を抜くと、体が防衛本能のため、
グリコーゲンを細胞にためようとする
昼食をとろうと空腹中枢が励起され、昼飯がドカ食いになる。
そして、体細胞は、それをぜんぶ
吸収しようとして余計なエネルギーまで取り込んでしまう

そのため、

朝>昼>夕
そして
夜=なし

が基本だ。

工場には、7:30ごろつく、まだ読者の方で起きていない方も
多いのではないだろうか

建てやの2Fに軽食堂があり、そこでモーニングをたのむ。
IC,トースト2枚、ゆで卵1ケ …これだけだ。

ときどきバスがついても記事がまとまらないときは
ここでパンをかじりながら校正したりする。

もちろん食事は頼むとでてくる。つまり、本ブログの主人公がやっと
でてくるのだ。仮に彼をKくんとしよう。

厨房はKくんひとりだ。私も一番のバスで
工場につくのに、彼はもう準備を終えているのだ。
何時に出勤しているのだろうか?

注文をお願いすると誠実に応対し、黙々と
パンを焼き
焼けたパンを切り、皿にもり、ICをグラス注ぎ、『どうぞ』

わたしは『どうも。』 そして食べ終えたら『ご馳走様でした』

毎日その会話だけをする。

…私は彼を尊敬している。

ナゼかというと、私にはそれができないからだ。
朝自分でもつらいと思っている時間より早く
見も知らぬ客のために準備をしている。

それもweekdayずっと。
ワタシなら、1ヶ月もたない。やめる。

しかし彼はやめない。これがすごいのだ。

ワタシのできないことをする、…それが凄い。

この歳になるとこのようなことに敏感になる。
昼は、よくそばを食べる。

前は、灼熱の厨房で玉の汗をかきながら
そばをゆでるおばちゃんの汗など微塵にも考えもしなかったが、
今は昼にそばを頼むとき、いちいちチェキをするようになった。
最近自分のことで変わったことだ。

わたしたちは、自分が仕事をしているとき、
自分ひとりで仕事を遂行しているのだと考えがちだが
実はそんなことはなく、
自分の仕事のアウトプットは実は、多くの人のサポートの
集合体であり、どんなにがつがつやっていても
仕事全体のなかの針の先だけなんだ。

腹が減っては『いくさ』はできないが、例えば
毎日の通勤の上に自分の業務があることは自明だろう
・もし、リースバスの運転手がいなかったら…
・もし、京成の電車の運転手がいなかったら…

…生きているとそんなことを考える暇もないが
ときどきはサポートしてくれる人たちのことを考えてみると
自分の仕事のつらさが

和らぐようなきがする。
「そのひとたちの汗の上に自分の仕事がある。」

バスが、ついた。
さて…今日も軽食堂へいこう。

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