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V for Vendetta

【Vフォー・ヴェンデッタ】

V meets 朱色会。
久々に観客席に座っていて動悸が激しくなる映画を観た。
あんまり衝撃をうけたので、鑑賞直後なのに気持ちが混乱して
筆が進まない。(けっして前日の深酒が影響しているワケではない)
さてこの映画の解説は実は執筆をしていて
そうとうなるプレッシャーをうける
Vの行動や考えは、朱色会の心情と行動理念と同じだからである。

この映画をムズカしく感じる必要はない。
その解説に終始します。(もしかしたら、さらに難しく書いてしまうかも)

◇戦争は内外問わず全てプロデュースかつディレクト(演出)される
歴史書や教科書にのっている昔の戦争にしろ
現在【日本軍】が駐留し、終戦していない現在進行形の戦争にしろ
全ての戦争は、戦闘員をコントロールし、戦場に送り出す一部のひとたち
によってプロデュースされている。

戦争を深く見る必要はある

戦争のアウトプットは
・両国の人間の殺失(人的喪失)による人間そのものの刷新
・建物の破壊修理や、兵器の増産による産業繁栄
・自国とはことなるパラダイムの減退
という実は『副産物』をメインに考えている人たちによって
狡猾にコントロールされていることを我々はそろそろ気づくべきだ

戦争に反対を唱えるものたちを隔離し、
戦争の原因をうま~~~く演出し、
人民をだましたうえ、
あまつさえ『全国民をまきこんだ、他の国家への殺人教唆』
を断行するのだ

こんな絵空事のようでだれもこんなことだまされないだろ~な

なことが、現在この地球上でもいくつが現実に進行中なのだ

から哂うしかない。

この映画を製作した国は
ハリウッドではなくて、英独である事実がそれを如実に語っている。

恐怖がモチーフとなっているという解説だが、
もっというと人間の心の弱さをついてくるのだ
だから、自分の弱さに気づいている人は、物事を他の人よりも
異なる側面で捉える。
優しい人が優れているのはそういうことなのだ。

◇真実という名の「情報」
Vがイヴィーに仕掛けたもの
『アレはひどいんちゃう』という方は多いと思うが

実はあれも日常にころがっている
情報の送り手というものは、
手当たりしだいに情報を供給しているわけではない
情報(真実)はまずは集められ
伝えたいものと伝えたくないものに「選別」され
伝えたいと思った事実はさらに『演出』され(事実)から【情報】となり
その【情報】が<みな>に供される。

なぜか?それはそうしたいモノがこの世にいて
そのモノはそのためだけに存在するからだ
かつてメジャーなジャーナリズムは、
国家と結託して戦争をアジテーションした。
その重い十字架を、今も背負っている方々もいるが
そうでない者も、…残念で悲しいことではあるが……増えた。

◇為政者の本当の姿

為政者の代表として描かれているアダム・サトラー終身議長

スクリーンに大写しされた顔が、誰か<他のもの>に見えたヒトも多いことだろう
それは、この国の元首だったり
いけ好かない上司だったり、
口うるさい親だったりするわけである。

また、そのシーンの直後にもぅうんざりといった形に見上げる
部下のげんなりとした表情に、自分を写した鏡を感じた人もいただろう。

No.2に裏切られVの前で頭巾をはがされた哀れな男
あの情けない表情…じつは

あれが為政者の本当の姿だ。

自分の弱さ・おろかさを自覚しているから、人間が何に弱いかも知り尽くしている
そのため、上にたつプロセスを構築できるし、
いざ上に立ったならばどうやってそれを維持するか
その人は人生の殆どを費やして考え・実行している
まぁそれで幸福をつかめるならばいつまでもやってろってんだ
…絶対に幸福とはならないのだからな。何も与えられず、何ももらうことができない。

◇本当の勇気とは
我々は何かに『服従』してこの世で暮らしている

いわく人間関係
いわく生活の糧
いわく自分の国の『常識』

しかし実はそれよりも大変に大きく私たちのココロを蹂躙しているものがある
それは【情報】だ。これはホントーに抗し難いのだ
なぜかというと「おぎゃ」と生まれて、「かくっ」と死ぬまで、その情報の海を
わたしたちは喘ぎながら泳いでいくしかないし、
泳いでいるのはおぼれないためだが、なぜ泳いでいるのか
「どこへ」泳いでいくのか
考える暇(いとま)がなかなか生み出せない。
非常に困った状況におかれている。

だから、Vのようにじっくりと物事を考えることが
ときどきは必要だ。いろんな本を読み、いろんなもの感じ
じっくりと考える。自分の存在。社会の在りよう。他人との関係性
…そして、本当に受け入れるものは何とするかをだ。

評価:100点
減点の余地はない。見る人によっては尺が長いと感じるかも。
久しぶりに映画に登場する俳優ではなくて、【話】に魅了された。

ご拝聴ありがとうございました。
しっかし、今回のコメントは我ながらダメだね。たどたどしくて一貫性がないな。
まっ、想起録として笑ってください。

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受信: 2006年5月10日 (水) 13時07分

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