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頻発する『パフォーマンス犯罪』

盗作家のおっちゃんの笑顔が、頭からへばりついて離れない。

好きになってしまったのだろうか、いや、…ちがうな。

あのなんともいえない『ご満悦』の笑み…
マスコミに「もみくちゃ」にされ、
マイクやカメラやフラッシュに取り囲まれながらも、
その笑みは消えるどころかさらに輝きを増していたように感じた。

「最初っから、この状況を狙っていたのかな」
そして、その通りになり、目的は達成された・・・・。
だから、「わが意」を得たり といった笑みに溢れる。

…とふとおもった。
読者の方が男ならば朱色会の想いを理解してくれると思うが

男として生まれたからには、自分の名を広く、そして長く
人のココロに刻みつけたいと思うものだ。
まったくおんなからしたらばかなかんがえだと
お感じになるだろうが、殆どのおとこはこのようなヘンな
想い、というか願いをもつこととなる。

「死ぬ前に、『自分』という大きな華を咲かせたい」

ーー功名心っていうんだっけ。

そしていままでは、功名が辻、じゃない功名によりそれを
成し遂げたいと思う者が多かったのだが
地道に仕事や生活していても、なかなかそれにはありつけない
世の中になった。

「功名はあきらめた。だけど、『有名』にはなりたい」
『だけど、刑務所はイヤダ』

…それで思いついたんじゃないか

どうすればマスコミに注目されるか
どうすればNHKのニュースのトップに顔を晒せるか
どうすれば取材をお断りする位に記者が自分の所に殺到するか

たぶん、書家とか画家とか陶芸とかって
その道の人の範疇では、大切にされるけれど
どんなにその狭い世界において高名でも
『一般』の人には名が知れない。それは文化省から「誉れ」をもらってもだ。

しかし、今回の件はちがう。
もう、いままで日本洋画なんて一枚もみたことのない
人のココロの中にまで、自分の名前と『笑顔』を進入させることができた

目的は達したのだ。

満足だ
満足だ…
ほんとぅに満足だ。by 和田(泣

話がちょっとそれるけれど
いま、起きているいろいろな犯罪や事故・事件は、
「何かを競っている」感じが否めない。

『やァやァ、われこそは最近一番残虐で酷くて惨い所業をした男です!』

まるでそれをパフォーマンス(自己主張)しているかのように
どんどんどんどんそのニュースを受け取る人々の印象が高まる
犯罪のレベルが高くなっていて、暗澹たるキモチになっている自分がいる。

私も、何人もその人の名前を覚えたし、その人の顔がわかる。
その者たちが考えついたこと。

「功名はあきらめた。だけど、『有名』にはなりたい」
『そして、刑務所もOK。死刑もOK。自分の一生がそれで終わってもOK。』

ーー
社会が功績ある人間を表彰するとき、それはお仕着せや
やらせがあってはならない。逆効果となる。
そして、本当の表彰とは、その人の周りの人間変化を伴うものでなくては
ならないだろう。その実質的な変化が、その人をさらに高度な世界に
導く引き金となることが、本来の表彰の実質的な中身なのである。

賞は、もらった。しかしその次の日は、賞をもらった前の日と
まったく同じ日だった。

本件の事案発生のおっさんの心情を考察した朱色会の結論はこれである。

私は、盗作をこそこそではなく、おおっぴらにやり、
それを賞する『専門家ども』は、まったくそのことに『永年』気がつか
へんかったんよ。私は画壇をおそらく去ることになるんやけど。
あんな画壇どぅでもええわ。それに、最期に、多くの人に
『自分』を覚えてもらえたわ。稀代の盗作洋画家。それで充分や。

ひさびさにこの言葉を使う。

…どうかな?

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コメント

朱色会さん、こんばんは。

私もこの事件、注目してますが。
あのオッサンのご満悦の笑みが不可解でした。

しかし、この状況を狙って盗作を山ほどしていたと思えば納得です。注目されることに意義があったのですねえ。

男子の本懐、てやつですか。
残り少ない人生ですし、こんなのもアリですかね。
いやあ、独自の見解、本当に参考になりました。
男って本当に謎~!

投稿: びあんこ | 2006年6月 4日 (日) 20時44分

なぞだらけです。にんげんなんて。
それは男にとっての「おんな」もそぅなんですけどね。

投稿: 朱色会 | 2006年6月 4日 (日) 22時55分

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