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美味しんぼの『汗』

「美味しんぼ」は、朱色会の好きな漫画だけど、
特に好きなのは、連載初期の第1巻から第3巻あたりまでだ。

…で、最近の作品はあまり心に惹かれなくなってしまった。
なぜなのかちょっと考えてみると…次のようなわけだった。

1.顔からの漫符の消滅
漫符というとよくわからんという読者のために解説すると
いわゆる「汗マーク」である。
と、いうとわかっていただけるだろうか。

当初のキャラクターたちは、その作者と同じで
「直向さ」があったのだ。これはコミックをご覧頂くと
確認しやすい。最近の登場人物は、顔に漫符がないつまり…

「汗」をかかなくなったのだ。

「美味しんぼ」は特に国民的漫画であり、
・サザエさん
・亀有
・ゴルゴ13
と同じ【格】をファンより得ている。

作者・原作者の好き好きに関わらず、続けることを強いられている
そこに、マンネリが介入してきたようである。
とても登場人物が平板になっている。アニメキャラのようだ

最初の汗臭さがなくなっており、これはとっても残念なのである。
朱色会は、山岡ほかの出演者たちのあの「汗」がとっても好きだ。

「作画家のココロは、キャラクターに伝播していくものだ。」
当初のキャラクターは

・売れたい
・有名になりたい
・読者に覚えてもらいたい

という真剣さに漲(みな)ぎっていたとと思う
それは、いまも単行本を読み返すとそれはとても感じる

その一例が、秀逸なる漫符(汗)の表現だった
その作風が、読者の心に進入していったのである。

翻っていまのキャラはどのキャラも顔がきれいだ。
つまり
・悩み
・嘆き
・苦しみ
・悲しみ

がなくなってきたというわけで、それで汗をかかなくなった
作者を悪くいいたくはないが、
作者もそうなのではないかと穿った見方をしてしまう

つまり、漫画に対する新人のときのココロを忘れてしまって
いるのではないか

同じような料理もので朱色会が好きな漫画としては
「味いちもんめ」があるが、こちらのキャラクターは
まだ「汗」をかいている
真面目な汗は、伊藤くん。不真面目な汗はボンさんだ

2.父親との確執からの乖離
山岡と雄山の対決は、いかにして終結するのかは
朱色会がとても憂慮していたことである。
そして、その決着も、食の原点から導かれると考えていたのだが
これは、子供がうまれたことで決着がなされたのであろうか?

朱色会の不勉強なれば、それでいいのであるが
最近はこの線から逸脱し、いたずらに延命(引き伸ばし)を
図っているような気がして、大変憂慮している次第だ。

きちんと決着をつけて、<リニューアル>山岡とゆう子さんを見たい。
余談だが、この作品で一番成長著しいのは、ゆう子さんだ。

繰り返しになるが、連載冒頭の、あのいつくかの汗は
読者に『人生』を教えてくれるほどの「力」をもってい(た)
花咲アキラ氏におかれては、何卒あのときのキモチを取り戻し、
そのキモチを登場人物に再度投影してくれることを望んでやみません。

心配なのは、これをどこかで見た作者が「やっつけ」で、漫符を復活させることだ
読者の願いの本するところは、小手先では復活できない表現者としての
ココロの復元が肝要なことであると受け止めて欲しい。

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