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「極」。

ビックコミック「スペリオール」は、宇宙最強の青年漫画雑誌だ。
・・・それを再認識した。9.22号。
http://bc-superior.net/

以下はその理由。

1.新しい「視点」(着眼点)
「医龍」。いつもイイんだけど、画風が硬くなってしまってから
政治色がつよい医局ものになってしまってちょっと『う~~ん』としてたら
今週号は、久々にやってくれましたよ。

お医者モンの漫画では、登場人物の視線(視点の方向)として
「医者」⇒「患者」とか
「医者」⇒「医者」とか
「家族」⇒「患者」とか
「患者」⇒「患者」
…はあったが

「患者」⇒「医者」

っていうのがなかったなぁ。今月号で
的確にそれを表現しており、とっても「斬新。」
誰が、考え付いたんだろう。すごいです。朱色会もこれは
考えもしなかった。スゴイ(2回目)

登場人物のおじさん(政治家をやっていた患者)の
「…よぅ見てきましたよ。ああいうヒトを。」
というセリフで、『ほぇ~~~』と舌を巻いた。
…と同時にとてもリアリティがある。

お医者さんをやっていて、
「オレ、偉いやねん。」っておもっているヒト。
脳天から真っ二つにされるから、試しによんでみてちょ。
・・・ま、人生観念がかわるかもよ。

2.他に例をみない切り口とわかりやすい(ベタ)な比喩(表現)
「マネーの拳」。

商売について描いており、主人公の本流をはずさない行動やことばに
読者は魅了される。ま、ケンは、あまりにも若くして完璧なんで
すこしはくだけてくれるともっとキャラを好きになるのだが…

この作品の魅力は、『本当の人間のつよさ』というものを
ごまかしなくすっきりと、そして『素直』に描いていることだ。

墓穴の表現につき、いま、あえてあのような『ベタ』な表現ができる
作家は例をみない。いやっ、ヤめろというのではなく、どんどん
これからもやってほしいです

ひとの「強さ」を表すにあたり、ひとの弱さと醜さを的確に表現しており
その象徴もわかりやすく。読んでいて、すっとココロに進入してくる。

ケンのような人間は、この世に何人かは、いると信じたい

そして、おそらくはケンのような人間では「ない」経営者が
うようよいるのが『この世』であることも、間違いがないところだろう

3.温故知新
・・そして今週号のとどめ
極めつけは、【味いちもんめ】の「われ、ただたるをしる」
ココロの状態が最高になるためのことばとして、これ以上のコトバを
連ねるのは、無駄なことだろう。これを目指し、それに到達できれば
この世に生と性と正を受けた証と喜びとなる。

…うーむ。どれもこれもどれもこれもす・ば・ら・し・-
こんなんで270万円でいいのだろうか…?
ーー

編集者たちおよび作家たちにいいたいことがある。
「貴方たちの作る本は、【娯楽】を超えていますね。」

しかし、想像するにつぎのようなコトバが返ってくるだろう。
「…いいえ。超えてはいません。
 わたしたちは【娯楽】を極める『途中』なんです。」

うーむ。今日はホントにホメ殺しっぽいが。ま、いいか…
スペリオール…とはYAHOO辞書によると、
【上位の;(質的に)(…より)まさった, 高級な, 上質な, (…より)重要な, (…より)価値のある】
・・・名を体がきちんと著わしている雑誌のひとつだな。
(余談だが、上記のリンクのサイトにあるスペリオールHISTORYは
 秀逸だ。シャラポワとともに歳を重ねるスペリオール。雑誌も
 皆(読者)に支えられつつ、成長していく。)

いろいろとぐたぐた書いたけど、
とどのつまり、「おもしろかったです。」

さて、…となると朱色会から読者に、つぎのQをせねばならない

『貴方は、【何】を「極めて」いますか?』

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