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出口のない海

朱色会は、こどものころ「ウォーターラインシリーズ」などに嵌っており、
ちょっとというかかなり海軍ミニタリーには煩い。

三連休ともあり、映画を物色しに千葉中央に出陣(朝から(笑

「出口のない海」か…えびぞうか。よし、これにしよう。

はじめにことわっておくが、映画ブログ始まって以来の
「まだ、みていない」人向けに書く。
ねたどころか、ストーリーさえなし。
映画が始まるまえに強制的に見せられるいやなCM
【Save Our Movies】は入っておりません。松竹配給。

映画の鑑賞の観点は、やはり
「なぜ、いまさら【回天】なのだろう?」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9E%E5%A4%A9

ということで鑑賞した。それで…

…エンドロールがおわりってから気がついたが、シャツがぐっしょり
と濡れているではないか。汗ではなくて、全部涙と鼻水だった。

タオルがなかったが、着替えをもっていたのでトイレにいこうと
したが、いやまてよ。別に映画で泣くことは恥ずかしいことじゃないな
と思い。そのまま街を歩いた。清清しい秋風がシャツを乾かしていく。
ついで、瞳もこころもすっきりとしていった。

ひとしきり第一印象はこのようになる

大変良い映画です。それでは鑑賞記スタート。

映画のおもしろくない。おもしろいは、映画のブロガの諸君ならば
わかることだと思うがいちおういっておく。

受けてとして、送り手が伝えようとしたことを受け止めることができたか
どうかだろう。

あまり受け取ることができない場合は、つまらなく感じるし、
表現が自分の想像力を上回らないばあいは、それに怒りが追加される
逆はその反対。

んで、この映画ですが、現実(現代)とつながっていることを
発見できたし、戦争の無慈悲さ、残酷さの象徴の表現として
回天が使われているということだ、つまり回天は映画館の
ネオンのようなものだね

演者や表現者が伝えたいことは、日本映画では隠れているのが
常だった。もちろんそのことは台詞でもでてこない

しかし、この映画は少しそのハードルを低くしており
わかりやすさをだすため、台詞のなかにそれを託している

だから、台詞が
あ、説明口調だとつっこんでもしょうがない
観客のためにやってるんだからな。

映画館におこしになるお客様におかれましては
台詞に集中するといいかも。

えびぞう。映画あまりやってないくせに、さすがだ。とくに表情。
サラブレッドはフィルムの世界でも堂々と遺憾なく自分の才能を発揮する
んだな。いやすごい。えびぞうのファンが多いのもわかった。
これからも歌舞伎もさることながら他の「海」もたまには泳いでくれ

えびぞうとはことなる人間像を好演するきゃしゃーん(そろそろ名前を覚えねばな)
しかし、映画を重ねるうちにさらに演技にまろみがでてきたようにおもう
ひとかわもふたかわもむけていいカンジになってきました。
…もうさんかわくらいむけてくれ。

いもーと役の尾高杏奈
「四日間の奇蹟」以来か。あの映画も泣かせてくれたね
愛らしい妹役を好演。兄を涙で諭すシーンは、ひたむきな演技に
わたしまで諭されたようなきがしましたよ。

後は…小手川さん、友和さん
子供を思う親としてそれぞれの立場で熟演されておりました。

そのほか(若い)演者さんもベテラン(香川照之など)
はつらつした演技が好印象でしたよ。

あと、音楽がとてつもなくヨかった。

評価:95点

-5は、最期のあたりが説明調になってしまったところだ。制作費関係だと思う。
『一番の見せ場』をじっくりと撮ることができなかったのはとても残念だ。
ラストに向けてもりあがるだけもりあがっていた。えびぞうもよく
演じていたと思う。ところでえびぞうは映画の出演が少ないが
とてもよく演じていたと思う。かれに、勇作さんのあの
最期の演技と同じ語り継がれる演技をさせる最大のチャンスだったように思う

閉ざされた潜水艦のなかでの孤独の闇、
生への執着と差し迫る死との対峙
えびぞうならば、「なんじゃあこりゃ~」と双璧をなす演技をしてくれた
ようなきがする。それを見たかったね。

それをきちんと描いてほしかったなと思い。そこが残念なので、5点マイナス。

このブログのなかで私が得た「答え」を公開してもいいのであるが
まだ見ていない方のために、それを明らかにするのは
控えておこうと思います。

ぜひ、ごらんになってください。
この映画の題材は、なんとこの国で、なんと、60余年も前におきた
事実なのです。

「なぜ、いまさら【回天】なのだろう?」

その問いを懐にもっていってください。
かならず、貴方なりの『答』がみつかることでしょう。

え…。ずるいって?そう、俺は、ず・る・い。

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