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めぐみ-引き裂かれた家族の30年

鑑賞記:「長いたたかい。そして多くの『ムカンシン』」

劇場はガランとしていた。意外だった
・・・これが日本の現実なのだ。

第一日目の第一回目を観る。これが朱色会のポリシーだ。

つまり、これにくる観客というのは
暇つぶしだから、映画館に来たわけではない。
明らかに見たい映画をまず選択し、
その上で劇場に足を向けた観客だと思う。

つまり、その映画を観ることにマジな
映画ファンなわけで、できるならば
そういった人たちを感動を分け合いたいのである。

・・・京成ローザ10は、大小10の劇場がある。
チケットを切られるとき、1から3番の入り口右側
を案内されたら、ミニシアターで、
4から6番入り口から左ならば大きな劇場だと、
そのときにわかる。

・・・・朱色会は、はなっから4番方面だと思い
入り口左側に踵を向け、おにぃさんにチケを切って
もらったならば

「右側1番です。」

『え”ッ・・・ええええ~~~ェ~~ッ!!!』

と(ココロの中で)叫んでしまった。
うーん。まさか会場(小)とわな。
劇場も年配の方がぽつりぽつり。

意外だった。自慢じゃないが朱色会は劇場で映画を
よく観るほうだ。それで、よくこの映画の予告を目にする
だから、少なくても初日はけっこう入るんじゃないかと
思っていた。なんかしらんがNHKまでニュースで
「報道」してるしね。関心高いと思っていたんだが。

内容もドキュメント映画としてよくできている。

もちろん、リアルストーリーを題材としているから
いままで得た情報の域をでない。
ネタバラのねたにあたるものは当然ながらない映画だ。

しかし、特筆すべきは
横田ご夫婦の、子供が帰ってくることあきらめない
強靭なる心とその行動だ。胸を打たれる。

めぐみ という題がついているが、実際には
「横田夫妻の長いたたかい」
という題名がふさわしい。
いろいろなもの と戦っている

ドキュメンタリーは、徹頭徹尾その横田夫妻の
つよさを追いかけている。

考えてみると、この映画も拉致家族の活動の
ひとつにすぎない。多くの活動のなかの一部分なのだろう。

おふたりは、子供が帰ってくることを訴えることを
頑として辞めない。

そのつよさ。おおきさ。娘に対する愛情の深さに
胸が締め付けられる。これが親のつよさなんだなぁと
思い知らされるのである。

ーーーーー
なにか「どんでんがえし」があるわけじゃない
スーパーアイドルが出演しているわけじゃない
何十億も製作・広告にかけているわけじゃない

しかし、日本の幼い少女が、得体のしれない国家に
誘拐され、利用され、そしていまも自由になっていない
事実。

それを放置したままになっている我々(政治家も含む)
これは、まずい状態なのではないだろうか?

客が少ない映画館をアトにしたとき、
犯人を目撃したのに怖くて見なかったことにした
ような見てみぬふりをする目撃者
に自分がなったような気がした。

なにかできないだろうか?この夫妻そしてめぐみさんの
ために。

それで、この記事を書いてネットに載せる。
今は・・・これくらいしかできない。

事件の風化は、「かの国」がもっとも望むものである。
日本人は、「熱くそして冷めやすい」か、それは認めよう。
事実、それを私は、今日劇場で体験した。

観客動員の結果というものは、
「いろいろな方面」に情報としてわたされ、利用されることを
よくよくわれわれは知っておかねばならない

明日、自分や自分の家族が、同じ目にあったとき
横田夫妻のようにやれるヒトは少ないのではないか
そして
横田夫妻の身におこった出来事に耐えられるヒトも
少ないと思う。

国がその下で支える国民をまもる。
他の国では、当たり前のことが、この国ではおきない。
それがこの映画が見せる現実だ。

われわれは、すくなくとも
このできごとを、忘れてはならないのだ!

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E6%8B%89%E8%87%B4%E5%95%8F%E9%A1%8C

・・・劇場へ、行こう。いや、言い直す。行って欲しい。
 我々の「意志」を、示すのだ。

千葉の映画ファンのみなさん。貴方が上映会場を
1番から4番に変えて欲しい。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

初めまして。佐藤直曉と申します。
いつも私のブログをお読みいただいているようで、お礼申し上げます。

また、先日は私ごときの文章を取り上げていただき、有難うございます。
ちょっと気恥ずかしいですね。それほどの人間じゃないもので。
なかなか鋭いリーダー論のご指摘だと思いましたよ。
どこの山に登るつもりか教えてくれって、昨今の政治家に言ってあげたいですね。

時々は、私のほうにもコメントください。
読んでくださる方のコメントが、とても参考になるものですから。

今日と昨日のブログ、とても共感できました。
この映画の観客が少ないのは、あまりにも気の毒で、
見る気になれないということもあるかもしれませんね。
私なんか、そちらのほうですね。
なんとか、政府には戦略を考えてもらいたいですね。
我々も、とにかく声をあげて応援しなくては。

ついでに、昨日のブログについてもこの場をお借りして。
当面、政府や政治家に目標を提示してもらえそうもありません。
自分で自分の目標を探すことしかなさそうですね。
お互い頑張っていきましょう。
また、お邪魔します。

投稿: 佐藤直曉 | 2006年11月26日 (日) 17時08分

お、これはこれは佐藤直曉さん。初めまして。
いつも貴記事を拝見しております。

リーダー論につき、600編をこえる記事を上梓されているその結果にまずは感服いたします。

私が憂慮しているのは、もはや、この日本社会そのものが
リーダーの育成を放棄したのではないかと考えることがあるのです。自分のいる会社と社会をみてそう感じています。

つまり、ヒトを導くことにコストを賭けるならば自分の付加価値のみを伸ばして自分の結果を出せにシフトしたのではないでしょうか?頂いたコメントにあるとおり、自分で自分のコトだけやればいいのならば、リードしてくれるヒトは不要なわけです。

このような社会をだれが望んでいるのか
わたしはその答えを探しています。見つけたならばその存在をこの世から退治することとなるでしょう。

目的は、他人と共有したいですね。それが願いです。
>私のほうにもコメントください
拙の文で貴方のサイトが汚れるの遠慮しておりましたが、これからはおりを見てお邪魔させていただきます。

長文コメントありがとうございました。

投稿: 朱色会 | 2006年11月26日 (日) 19時24分

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変装してるようだけど・・・これは間違いないでしょうね!! [続きを読む]

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原題:Abduction:the Megumi yokota story 殆どすべて、新聞やテレビで知っていることなのに、なぜこんなにも泣かされてしまうのか・・殆ど過去の出来事の断片をつなぎ合わせただけの映画なのに・・ この事件は、失踪あるいは誘拐などの言葉では片付けられない・・それが北朝... [続きを読む]

受信: 2006年12月10日 (日) 02時03分

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