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麦の穂をゆらす風【The Wind That Shakes the Barley】

アイルランドの歴史は、隣国からの抑圧と蜂起の歴史である。
参考Web記事(↓)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

さて、この作品を評するため、朱色会は告白しておかねばなら

ないことがある。実は・・・このカンヌ・パルムドールを獲得

した作品の上映中に…あろうことか、朱色会はうつらうつら、

してしまった。

すまん。ゆるしてくれ。つまり、作品上映中にもかかわらず、

意識を飛ばしてしてまったのである。この釈明も含めて書いて

おく。だから、点数を甘辛にするつもりはまったくないが。

それでは、始めます。

鑑賞記:「むかしむかし。かつて人間は、敵とトーク(意思疎

通)しながら、戦闘をやる時代があった」

こういう2極的(ステロタイプ)&敵と悪をはっきりと分けた

戦争映画はいまは珍しい。この映画の冒頭は
敵:差別、迫害する英国出稼ぎ兵士
味方:アイルランド義勇軍黎明期戦士
の構図となる。敵はとお~~~ってもワルく描いているし
迫害を受ける側の描写も鮮烈で強烈だ
・・・んだけれども、そのへんからアルファ波が
朱色会の脳波計に記録されることとなった。
多分、半白目系に移行しつつあったのだ。

おいおいいまさら古典戦争映画ですかね。
・・というモードになってしまうと
明らかに表現のなかの宝探しモードになってしまう。

もはや使い尽くされた、味方の裏切りの粛清や
味方が敵方になるなどというものに、朱色会は新鮮さを
感じなくっている。これは、朱色会が戦争映画ドランカー
なだけで、このことを悲惨とかいとかなしことと
感じなければならないのか。。。

はっときがつくとわれに返るという事態が起きると
もう止まらない。アルファ波の波に溺れていってしまった。

・・・たしかに文芸系の香りがあり、
さすがわカンヌ作品・さすがわパルムと思うこともあるけれど

。。。
古い。表現に真新しさがない。(きっぱり)

ま、それでも発見とまではいかないが戦争の表現として
再認識できる点を幾つか書いておこう。

イギリス出稼ぎ兵士は、とにかくも自分たちが
侵略者だって自覚しながらやっとるので、とても
やらされ感がある方たちだね。
その当時のイギリスは、あんまし隣国にはご執心じゃなく、
アジアを捕縛するため、精鋭は、そちらにまわしとったので
職を食い詰めた労働階級くずれ、やさぐれな男たちを
とりあえず、派遣するしかなかった。映画でもいっとる
ようにさける兵隊数も少なめ、占領統治というよりは
おとなしくしていてくれるための監視できればいい。
蜂起させなければいいといった感じ。

そのためか、映画でも表現があるとおり、
実にほのぼのとした戦闘が行なわれる。
義勇軍側も、兵器がないので、とりあえず相手側から
奪ってそれで抵抗をしめす。彼らの願いは、
「でていってくれ。」
だけ。英国を倒したり、負かしたりできないことは
わかっていた。ゲリラ活動で、ま自治権が獲得できれば
いいなというくらい。

リアリティーを感じたのは、戦闘時に敵方と「会話」が
あることだな。最近の戦闘とはことなる。
コミュニケーションがある戦闘ってやつだ。
いまはちがう。問答無用・・・というか・・遭わずに
決着がつく。人類が同類と戦う作法って
これくらいでとどめておくべきだったのだ。

敵が、血を噴出しておがあじゃあああああんと叫んで
亡くなる。これを目の当たりにしたら、親近感がうまれて
戦闘どころじゃないだろう。

劇中後半の、味方同士の対立も、
統治する側の「常套手段」だ。いかに自分の手のうちの
コストをかけずに、相手を疲弊させるかのイチバンの
手っ取り早いやりかた。つまり敵側同士で「対立」をさせ
相殺させ、弱めていく。それにのっかちゃうんだから
その当時のアイルランド人は、ばか正直というか
深く考えていなかったのだろう。

どれもこれも既知の内容だったので、
そのうち睡魔が、朱色会を襲った。そして、その睡魔に
朱色会は負けてしまったというわけ。

いいところは実は少ないけれど

マジメルな戦争風刺映画として、アイルランドの歴史を
2H(強!)で振り返ることができる教材としての
価値はあると思う。実際のところは、退屈だった。

評価:54点

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